S-24-25の簡易性能チェック(同型番なのに違うスイッチング電源?)
多忙により久しぶりの投稿となります。
その間にあるところから同型番の中華小型スイッチング電源を2個購入していまして。
これが結構安くてですね。LED周りなどで使えるかと思い。何の疑いもなく商品を開封してみるとこちら。
お分かりいただけただろうか・・・型番は同じなのに中身が全然違う・・・
1.ADJが固定抵抗
2.端子台カバーがない
3.回路構成が違う(写真ではわかりませんが)
などなど・・・違いがありすぎる・・・
ADJが固定抵抗のやつなんか、内部の素子が浮いていて、アルミケースに接触されていないので熱対策がされていないっぽいし・・・どの部品もケースに接触はしていないようです・・・
S-25-24でぐぐったら類似品みたいのが出てきたので、その類なんでしょう。
しかし見た目で判断するのは良くないですし、ちゃんと24Vの1Aというスペック通り動作するのであればまぁある程度は許容しよう、ということでちょっとした性能チェックをしました。
まず、無負荷状態の電圧です。これはADJが半固定抵抗のやつは調整できるのでいいとして、固定されているやつが重要ですね。
その後、段階的に負荷をつなげていきます。これは電子負荷をつなげて段階的に流す電流値を変化させました。電圧は電子負荷で計測された値を示します。
同じ型式なので、固定抵抗機種と半固定抵抗機種と区別しましたw
電流[A] | 固定抵抗機種 電圧[V] |
半固定抵抗機種 電圧[V] |
---|---|---|
0.0(無負荷) | 23.74 | 24.40 |
0.2 | 23.74 | 24.40 |
0.4 | 23.73 | 24.40 |
0.6 | 23.72 | 24.39 |
0.8 | 23.71 | 24.38 |
0.9 | 23.71 | 22.00 |
1.0 | 23.70 | 19.01 |
1.2 | 1.12Aで停止 | 10上下 |
測定の結果、なんともひどい結果となりました。
固定抵抗機種は無負荷時の電圧をスペック通りの1Aを流すまでほぼ維持できており、かつ1.12Aになると保護回路だと思われますが、出力が停止(電子負荷装置接続時では運転・停止を繰り返す)します。
S-24-25で検索すると出力電流が1.1Aとあるサイトもあったので、これは性能として合格でしょうか??
内部の温度までは見れませんが、そこまで発熱もしている様子はなく、順調に稼働していました。
問題は半固定抵抗機種の方っすね。スペックを満たしていません。
0.89Aほどから急激に電圧が低下し始めて、1Aではもう20Vを維持できていません。1Aって書いてあるやろがい!
どんどん電流を引いてみると、1.2Aでも停止することなく、ただ電圧が下がっていくだけでした。
こちらは内部の素子がケースに結合されていて熱対策がされているのですが、ほんのり暖かくなります。無負荷でも少し熱を持っていましたね。
1.0Aの状態でADJの半固定抵抗を回してみても出力電圧が上がることはありませんでした。無負荷状態では電圧が調整できることを確認しています。
結果、一番怪しかった固定抵抗・熱対策なしのやつがまともに動いたという形になってしまいました。
色々な意味を含みますが見た目で判断してはいけませんね。
今回は値段が値段でしたからはずれを引いてしまった、という形でしょうか・・・
あとは安全性の問題かと思いますが、一応用心してスペックの半分ほどでの運用で使用してみたいと思います。
ごく当たり前の話になりますが、やっすい中華スイッチング電源はヤバいという経験になりましたorz
中華電源を仕入れたんだが同じ型番で見た目も中身も違うの草。ググったら類似品みたいのが沢山あったが。これは性能が出ればまぁ許容するとして、2枚目ADJが固定抵抗w自分で抵抗を交換して調整?w
— yoshi (@yoshi96648555) 2022年2月6日
3枚目、素子の熱対策が無い。ケースから浮いてて発熱は大丈夫なのか?今度電子負荷で動作確認しよ。 pic.twitter.com/rmA10WWqTm
また、話は少し変わりますが、RD6012Pを購入した際の電源で負荷抵抗を付けるとノイズが減るよ、という記載がありました。
「電源投入時に高周波ノイズが発生する場合がありますが、図のように負荷抵抗を追加することで改善されます」
ぐぐっても理屈がわかりません・・・この意味が分かる方がいらっしゃいましたらご教授いただけると非常にうれしいです・・・
今度はRD6012Pの簡単なレビューができればなぁと思っているところです。
2022/3/12:追記
電解コンデンサを取り換えることで改善が見られました。
energy-note.hatenablog.com