energy note

色々と勉強中なので備忘録として。

電源周りの雑ネタ

中華スイッチング電源に関する記事をいくつか書いてきましたが、
energy-note.hatenablog.com
こちらの記事に関する内容と
energy-note.hatenablog.com
こちらの記事に関連するような内容をまとめます。
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〇スイッチング電源の電圧の変動について
マルチ出力スイッチング電源に関するネタは、水耕栽培システムの電源として利用しているなかで発見されました。

色々とシステムを拡張していくなかで、ファンだったりLEDの数だったりが増えていきました。
そこでLEDがちらつくことが出てきて原因をさぐってみると、マルチ出力スイッチング電源っぽいことがわかってきました。
前回記事にもまとめた通り、激安品なので出力電流に応じて各出力電圧が変化(上昇)するという面白い商品でした。
今回、ちらついていたのはRaspberry piの電源を投入すると現象が起こることを確認したので、5V出力側が要因となって24VLED側電源の電圧がふらついていたわけです。

左軸:電圧[V] 右軸:電流[A]
こんな感じでラズパイをONにするとふらつき始めました。
ラズパイ側で電流を引く(電圧が下がる)と24VLED電源側の電圧が上がる傾向にあります。
単純にラズパイへ流れる電流が上下するタイミングでちらついているようなので1000µFの電解コンデンサを接続して挙動を見てみました。


左軸:電圧[V] 右軸:電流[A]
グラフはあまり改善が見られませんが・・・(測定点を瞬時値ではなく平均で取ったから?)
一応、見た目ではちらつきが軽減されているようなので良い??
まぁ、総括するとLED電源側に抵抗ではなく定電流制御回路入れろ、って話なんですけども。(やっぱりめんどくさがってはダメ)
やはり大きくなっていくシステムには高信頼のマルチ出力スイッチング電源にするか、激安品を使うなら各回路に電源引くしかなさそうですね・・・



〇電子負荷装置DL24の機能?について
前回の記事にも色々書きましたが、今回実際にバッテリーや電源を接続して色々と実験していたところ、期待外れな部分が確認されました。
まずは記録値です。PC用ソフトで、ソフト起動時からの各種値がエクスポートできるわけですが、その値がなんとも残念。

①温度の記録値が無い
②電圧の記録値が小数点以下第1位まで
③動作時の不安定さが可視化された
まず温度です。電子負荷装置基板上のMOS-FETの温度は特に記録しても必要性は感じないと思うんですが(ファン試験機としてなら有用かw)特に記録する必要性は感じていないのでいいですが外付けの温度計ですね。
バッテリーに付けたり他の観測地点の温度とかを見るのに使っていて、そもそもせっかく測定しているのにそれを記録しないとは何事!?
めちゃくちゃもったいないなと思った次第です。
次に電圧の記録値ですね。小数点以下第1位までしか記録されていません。画面上は小数点以下第3位まで表示されているのになぜ?
最後に不安定さが可視化されました。
これまではただバッテリーの放電を見たり、電源装置の負荷として使っていただけなので、不安定だなーくらいでしかみていませんでしたが、結構上下しているようです。
CPモード、30W設定時のグラフです。

結構上下している様子です。そして30Wまで到達していません。
その次に気になるのはこのグラフ。

周期的に変化しているグラフが取れました。最近の介入するかしないかの時のドル円のチャートではなくCPモード50W設定時のグラフです。
元々バッテリー試験機?みたいな触れ込みでしたから、性能としてはこんなもんなんでしょうか・・・?
(DL24からの値なので測定値がぶれていた、という可能性も一応捨てきれません)


激安品の高性能さを改めて実感しました。その辺承知で使う分には非常に面白い市場なんですけどね。